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試行錯誤と学習

アメリカの心理学者ソーンダイクは、
「問題箱」という特殊な箱を作り、
猫の学習行動を観察することによって、
「学習は試行錯誤によって成立する」と主張しました。

 

ソーンダイクといえば、
マークシート方式のテストの基礎を作った学者として有名な人で、
「教育測定の父」と呼ばれている人ですね。

 

さて、このソーンダイクの「試行錯誤による学習」とは、
何度かチャレンジすることにより、ミスをしている間に、
偶然的に正解を獲得し、その正解を良い行動として学ぶという考え方です。

 

ソーンダイクが作った問題箱は、
内部にある踏み板を踏むと紐が引っ張られ、
扉が開くという装置を備えた木の箱です。

 

このような仕掛けのある箱に、ソーンダイクは猫を入れました。

 

猫は空腹です。

 

扉のそばにい餌をおき、猫がどのようにして箱から抜け出し、
餌を獲得するかを観察したのです。

 

問題箱に入れられてしまった空腹の猫は、
脱出するために頑張ります。

 

そのうち、猫の足が偶然箱の踏み板を踏み、
猫はめでたく開いた扉から外に出ることができ、
餌をゲットできるのです。

 

猫に「早く脱出しなさい。」といっても無駄なので、
餌で釣ったわけです。

 

このようなことを何度も繰り返していると、
猫の動作がスムーズになり、脱出できるまでにかかる時間は短くなり、
箱の中の踏み板を自ら踏み、外に出られるようになったということです。

 

この観察で、ソーンダイクは、猫がミスをしている間に、
偶然的に正しい動作を学習したと考えました。

 

この考えを「試行錯誤説」といいます。

 

ソーンダイクは、試行錯誤説の重要な要因年、
同じような動作を繰り返す事によって学習が促進されるという「練習の法則」と、
その動作が学習しているものにとって効果があればあるほど、
学習が促進されるという「効果の法則」を指摘しています。